オリエント急行殺人事件 を観た。
映画の終末、エンドロールが流れる中、
5席ほど横の席に座っていたとみえる
中年の男性が立ち上がるのを感じていた。
. . . ここで
映画を観ながら 同時にサスペンスに感化されていた
小生の推察が発動した。。。
この中年の男性。
どうやら、
サスペンスが好きではないであろう. . . ということ。
それは
エンドロールを身終えずに腰をあげるという行為が物語っている。
なぜなら、映画の良し悪しや 好き嫌いは別として、
映画の全てが終着するまでを見届けるくらいの
ぬかりの無さは サスペンスには不可欠な要素であり、
また、伏線回収や物語の顛末を振り返り、余韻にひたることも
サスペンスの醍醐味であるからだ。
加えて、
単に エンドロールの5分程の間を待てずに
他の観に来ている人の前をさえぎってまで出て行くという行為は、
自らの観察力と情報収集能力が無いからこそ
他人の視界を妨げることに対しての配慮ができない ということに起因する。
つまり、一連の無意識的思考が生み出すものであり、
根気よく観察する姿勢と 情報を逃さず大切に扱おうとする姿勢が著しく欠如している。
この行為は サスペンスという物語が求める姿勢と真逆にあたる。
結果、
サスペンスを好きであろうはずがない。
という結論に至る。
そして この中年の男性、
サスペンスが好きでは無いということに加え、
通常時より 運動能力も低下していることが推察された。
なぜなら、
5席ほど向こう側でありながら、
挙動に無駄があるため 気配を察知しやすい行動をとっている。
この推察のロジックは、
話にうまくついていけず、多少 退屈、
もしくは苦痛な状況で映画を鑑賞していたため
楽しんで鑑賞したものと比較すると
長時間座り続けた その体に疲労が大きく出てしまっている . . .
というものだ。
現状として
観察力と情報収集能力と
運動能力の低い中年の男性。
この男性が、
おもむろに 座っている人の前を躊躇なく横切りながら
通路側にあたる こちらの方に向かってくる。
これらの状況を踏まえた推察から、
小生は、自らの足先を、
自分の席の下に隠すようにして
必要以上に逃避の体勢をとった。
推察がそうさせたのだ。
中年の男性は
小生の前を横切った。
そして、、、
小生の隣に座っていた女性の前を横切る時 . . .
「 . . .ぁ..ずぃばぜ」と言いながらヨタついていた。
小生の推察どおりだった。
疲労の残る体と、いまいち楽しめなかった精神状態で
人の前を横切ろうとする。その心身ともに鈍い神経では
足元に注意を十分にはらえるはずがない。
そもそも、サスペンスをあまり好きで無い者が、
"靴"というものが身につけるものの中でも 特別である場合がある
ということを認識しているはずもない。
要するに、
その中年の男の靴自体、汚れているであろうことが容易に想像ができ、
さらに、その靴でもって こちらの足を踏んでいく可能性が極めて高いということになる。
まさに 上記の推察をなぞるような光景だった。
中年の男は、隣の女性の靴を踏み、
「 . . .ぁ..ずぃばぜ(あ..すいません)」と、
すみませんと思っていないということが まるわかりの反応で、
自分の行った行為の愚かさには気がつく様子もなく、
人の大切な靴を踏みつけたのであった。
推察に違わず、
隣の女性は 靴を踏まれた上に
しっかりと汚れもつけられてしまったようだった。
これが、小生がオリエント急行殺人事件を観た後に
行った推察です。
皆様は、はたしてこの映画を観終わった後、
どのような推察をおこなうのでしょうか . . . 興味が尽きません。
注意:
この投稿はサスペンス・ミステリーを全く読んだり観たりしたことの無い筆者が、初めてミステリー映画を観たということで テンションが上がり、探偵かぶれ状態で書いたものです。
つまり、この投稿への正しいツッコミとしては
" . . . 興味が尽きません。" を読了すると同時に 「 じゃかましぃわ 探偵かぶれで偏見満載の推察すな 」と入れるかたちになります。
もうひとつ 「あと、我がのこと小生言うんもやめ」という 一言を足しても構いません。